淀みに浮かぶ泡沫は

大学院生の日常

日記

昨日今日と,郵便局巡りのために友人2人と富山県へ出かけていました.今回は現地集合現地解散で,僕は水曜日の夜に夜行バスで移動し,今日の夕方特急を使って帰ってきました.詳しい行程はまた明日にでも書きます*1

 

今日は3月11日で,東北地方太平洋沖地震から11年です.当時僕は中学1年で,地震発生時は図書館へ向かって自転車を漕いでいました.強くはないですが揺れを感じたことを覚えています.図書館で用事を済ませて家へ帰ってようやく,ただごとではない事態が起きていることを知りました*2.一方で,近畿に住んでいる自分にとってはテレビから流れるショッキングな映像もどこか遠い世界の出来事のようにも感じられました.地震直後に自分の生活にあった影響といえば,テレビが報道番組一色になったことと,CM が AC ジャパン一色になったことくらいでしょうか.

しかしその後,福島県からの転校生が来て,しかも僕の所属する美術部に入部するといった出来事が起こりました.こちらから色々尋ねることはありませんでしたが,時折経験したことについて話してくれることがありました.この頃からようやく,大きな災害が実際に起こったことなのだと実感を持ち始められた気がします.

 

大学に入学してからは,いろんな人に会っていろんな話を聞きました.ある先輩は国公立大学の前期入試で志望校に落ちた後浪人することを決め,出願していた後期の東北大の試験は受けにいかなかったそうです.もし予定通り東北大を受験しに行っていれば,現地で地震に巻き込まれたとのことです.関東に住んでいた人たちは,津波は来ていなくても揺れそのものを経験していることも多いようです.当時仙台に住んでいた知人は,「私達は3月10日には戻れない」と言っていました.

 

こう聞くと,改めて災害は身近にあるものなんだなと実感させられます.実際に数年前には大阪北部で大きな地震が起き,僕の家でも食器棚の食器がガタガタとなる程度には揺れました.その少し前には熊本でも地震がありました*3.起こってしまったことならせめて,学びを得ることで次のときには被害が小さくなるようにしないといけない,と強く思います.

 

明日はここ数日取り組めていなかった研究を進めます.

それではまた.

 

2022年3月11日

 

*1:需要があるのかは知りませんが.

*2:当時僕はガラケーすら持っていませんでした.

*3:ちょうど修復工事をしている最中の熊本城を見に行ったことがありますが,すぐには声が出ませんでした.