淀みに浮かぶ泡沫は

大学院生の日常

日記

今日明日と集中講義があるので,それに出席する.発症からはすでに5日が経過しており,症状も軽快しているので自宅療養が推奨される期間は過ぎている.内容は,悩み相談や指導の仕方など大学教員が学生にどう接すべきかといった事項に関するものである.なぜ大学院生がそんな講義を受けるかといえば,一つは学生もTA(つまり大学職員)として学生に接する機会があるからで,もう一つは将来大学教員を目指す教員であれば身につけておいた方がよい内容だからである.今日はほとんど講義が中心で,最後に少し演習があった.明日は演習が中心のようである.

そういえば今日は学振の発表があった.実は,僕は今年分を出していない.出せなかったともいえるが,2度目のDC2を出さないと最終的に決めたのは自分である.5月頭に初めて投稿した論文がエディター・キックを食らって,かなり凹んでいたことが理由の大半を占めている.研究計画を書いていても全くワクワクしなかったとかどうせ通らないものを書き上げる気力がなかったとか他にも理由は色々あるが,結局逃げて書かなかっただけである.

そんなわけでそれほどドキドキするわけでもなく今日の結果発表の様子を眺めていた.去年までで学振を取っていなかった知り合いはほとんどが採用内定か,二次採用候補になっていた.僕の高校からの友人もDC2採用内定だったようだ.おおむね祝う気持ちで報告を見れたものの,やはりどこか妬ましい気持ちもあり,出しもしなかった人間が今になって何を,と少し呆れた.出せばよかったとは今更思わないが,ちょっとでも悔しいと感じたのならもう少し頑張ってみてもいいのかな,なんて思ったりもした.

例年学振の時期にこのブログの閲覧数が少し増える.発表の日に学振のことに触れるのが一因だと思うが,それを見にくる人も多いのだろう.自分もDC1に落ちた日にはネットで(不)合格体験記みたいなのを漁った記憶がある.DC2の1年目のときはやらなかった.

そんなわけで,学振通った人はおめでとう.ダメだった人はお疲れさま.あまり気の利いた言葉はかけられないけど,少なくとも出した以上は僕よりも偉いと思います.もし僕と同じように出さなかった/出せなかった人は,京都に来たときにご飯でもいきましょう.

それではまた.

 

2023年9月27日