淀みに浮かぶ泡沫は

大学院生の日常

日記

朝起きてメールを確認すると,論文がリジェクトされたという知らせが届いていた.一日の始まりとしては正直最悪である.

リジェクトとは,論文の雑誌への掲載が拒否されたということである.研究者は新たな成果を得ると論文を書く.書いただけではダメで,それを世に知らせるため,例えば雑誌へ投稿したりする.雑誌といっても普段目にする週刊誌などではなく,論文ばかりが載っている専門誌である(ジャーナルと呼ばれる).雑誌への投稿といっても,書き上がった論文を送れば無条件で載せてくれるといったことはまともな雑誌ならほとんどなく,論文の内容に関して正しさなどが吟味される*1.そのまま掲載が決まることもあれば,修正の指示を反映させるという条件付きで掲載となることもある.今回のリジェクトはそのどちらでもなく,うちでは載せられないので出したいなら他の雑誌へどうぞ,というものである.

とりあえずリジェクトされた論文をどうするかはまた考えることにして,朝食を済ませることにした.10枚切りの食パンを買ってあったので弟と一緒にサンドウィッチを作った.ハムとたまごとツナ.そのあとしばらくぼーっとして,軽く昼食を摂ってから大学に向かった.

大学に行ったのは夕方にサークルへ行く用事があったためである.時間までは院生室で作業をするつもりだったが,今日はあまり手につかなかった.

 

そういえば今日でこの日記をつけ始めて2年目になるらしい(2021年5月3日に初投稿だったので,正確には昨日?).おかげさまで日々コンスタントに読まれてはいるようで,ありがたい限りである.最近では変わり映えのしない日常を垂れ流しているだけではあるが,変わらずに更新は続けようと思う.お付き合いいただければ幸いである.

 

それではまた.

 

2023年5月3日

*1:この検証作業を査読という.査読などが一切なく素通りで掲載してくれる雑誌もあるが,論文掲載料を儲けようとする悪質雑誌のことも多い.なお,雑誌には様々な種類があり,扱っているテーマによって棲み分けがなされている.